PPMS Dynacoolの復旧完了と測定再開

9月から続いていた PPMS Dynacool のトラブルですが、無事に復旧し、測定を再開することができました。 復旧の経過 制御ボードの交換後、慎重に測定を再開していましたが、磁化曲線の測定後にタンク内の圧力が上昇し、クエンチのような現象が発生していました。原因は確定していませんが、磁場の掃引速度が影響している可能性を考え、最大掃引速度を 100 Oe/s から 30 Oe/s に変更しました。 この調整により、安定して測定できるようになり、2試料分のデータを取得することができました。 通信エラーへの対処 測定中、通信系統のエラーが発生することがありましたが、PCの再起動で解決できました。再液化は不要で、比較的簡易な対処で済んでいます。 今後の予定 装置が安定稼働するようになったため、共同研究者へのデータ提供や、新たな試料の測定を順次進めていく予定です。 研究にご協力いただいている皆様、ご不便をおかけしましたが、これで測定を本格的に再開できます。引き続きよろしくお願いいたします。

October 27, 2025 · 1 min · 佐藤桂輔

PPMS Dynacoolの復旧作業が進行中です

9月から続いていた PPMS Dynacool のトラブルですが、復旧作業が進んでいます。 経過 制御ボードの経年劣化による故障が発生し、しばらく測定ができない状態が続いていましたが、ボード交換後、測定を再開することができました。 ただ、復旧後も予期しないトラブルが続いています。測定中に2回ほどクエンチのような現象が発生し、原因がチラー系統にあるのか、他の要因なのか、特定には至っていません。チラーの動作が安定していることを確認した後、慎重に測定を再開し、何とか2試料分のデータを取得することができました。 しかし現在、通信系統で新たなトラブルが発生しており、再度液化作業を行っているところです。 今後の見通し 装置の完全な安定稼働に向けて、引き続き調整を進めています。測定可能な状態になり次第、順次実験を再開する予定です。 研究にご協力いただいている皆様には、ご不便をおかけして申し訳ございません。装置の状態については、またご報告いたします。

October 24, 2025 · 1 min · 佐藤桂輔