PPMS Dynacoolの測定データを共同研究者に送るため、データ処理プログラムを作り直しました。実は、2年前の2023年12月にも同様のプログラムを作成していたのですが、そのプログラムが行方不明になってしまいました。
プログラムの再作成
今回、改めてゼロから作成したところ、実働わずか15分程度でプログラムが完成しました。全体でも2時間かかっていません。
機能:
- PPMSの測定データファイルをドラッグ&ドロップ
- 自動的にグラフを生成
- CSV形式でデータを出力
前回との最も大きな違いは、配布用のexeファイルまで作成できたことです。2023年時点では、Pythonスクリプトとしての作成に留まっていましたが、今回は実行ファイル化まで完了しました。
技術の進歩を実感
2023年当時も「Python 1年生、2年生(森巧尚著)」を参考に、比較的短時間でプログラムを作成できたことに驚いていました。それでも、20年前にVisual C++で測定器のデータ取得プログラムを作った時と比べれば、格段に効率的でした。
そして今回、さらに2年が経過した2025年。開発環境、ライブラリ、そして生成AIのサポートも含めて、技術進歩のスピードには改めて驚かされます。
プログラミング環境の変化
このような開発効率の向上は、単に個人のスキルが上がっただけではなく、以下のような環境の変化によるものと感じています:
- Pythonライブラリの充実と使いやすさの向上
- PyInstallerなどのexe化ツールの安定性向上
- ドキュメントやコミュニティの充実
- 生成AIによるコーディング支援←ここが今回は大きい!
研究活動において、データ処理の効率化は非常に重要です。このようなツールを短時間で作成できる環境があることは、研究の生産性向上に直結します。
技術の進歩は、本当に速いですね。