9月から続いていた PPMS Dynacool のトラブルですが、無事に復旧し、測定を再開することができました。

復旧の経過

制御ボードの交換後、慎重に測定を再開していましたが、磁化曲線の測定後にタンク内の圧力が上昇し、クエンチのような現象が発生していました。原因は確定していませんが、磁場の掃引速度が影響している可能性を考え、最大掃引速度を 100 Oe/s から 30 Oe/s に変更しました。

この調整により、安定して測定できるようになり、2試料分のデータを取得することができました。

通信エラーへの対処

測定中、通信系統のエラーが発生することがありましたが、PCの再起動で解決できました。再液化は不要で、比較的簡易な対処で済んでいます。

今後の予定

装置が安定稼働するようになったため、共同研究者へのデータ提供や、新たな試料の測定を順次進めていく予定です。

研究にご協力いただいている皆様、ご不便をおかけしましたが、これで測定を本格的に再開できます。引き続きよろしくお願いいたします。